2022/01/19に「ゆるはち.it」に2回目の参加をしました。今回は「36回ゆるはち.it: ノンデザイナーのためのデザイン についてゆるく話す」でした。
今回はデザインについて
初参加の前回はFlutterがテーマでしたが、今回はデザインがテーマです。
前回はFlutterのUIに関わる内容についてお話を聞くことができましたが、今回はさらにデザインにフォーカスしたという感じでした。
そもそも自分は組込系の仕事をしているため、普段は「(UI)デザイン」というフィールドはかなり遠い存在です。そして個人開発としてFlutterやWEB開発をする際に、デザインの重要性と難しさに気付かされるのです。デザインについて学校で体系的に学んだこともないため、自分でなにか作ろうとすると見様見真似で表面的なことしかできません。このため、デザイン系のプロたちがどんなことを考えて仕事をしているかを見ることができるこのような機会は貴重です。
「俺が考えた最強のUI」
イベントのディスカッションコーナーの時間に個人的に気になったことを質問してみました。
それは「世の中のUIにはディファクトスタンダードとなったUIがたくさんあるが、自分が考えた新しいUIを提案していくことはないのか?」ということです。
普段使う様々なアプリは、どれも共通認識(ディファクトスタンダードとも言える)のメニューアイコンが多様されていることが多いかと思います。例えばハンバーガーボタンとか。一方で、例えばApple社のウェブサイトを見てみると、背景がヌルヌル動いたりしてかなり動的な表示がされていてアーティスティックな表現がされています。
(この認識が正しいかはわかりませんが、)ファッションの流行りがハイブランドから少しずつ降りてくるように、UIもGoogleやApple、そして大手SNSなどのプラットフォームを作る大きな存在が提案した形が降りてくるような気がしていて、ある意味で大きな力で作られたUIを標準のようなものを半強制的に使わされているのではないかと考えました。これに対してデザイナーの方々は自分が考えた新しいUI、言わば「まだ誰も見たことがない、俺が考えた最強のUI」をお客さんに対して提案していくことはしないのか、ということについて質問しました。
これについてはデザイナーの方々に丁寧にご説明いただけまして、大変感謝申し上げます。
デザイナーのお仕事(趣味ではなく)として現実的なやり方ではお客さんの要望が重要ということで、お客さんの要望から制作物のUIが決まることが多いようで、そこに自分が考えた新しいUIを提案していくことはほとんど無いようです。お客さんが見慣れているUIということもポイントのようで、たしかに自分の身になって考えてみれば新しすぎてどこをどう触っていいかわからないUIはユーザー側に不利益が生じます。
また、コストという面も重要になってくるため、お客さんの予算に対して新提案のUIのコストが見合わなければ採用されることもないということのようです。たしかにこれも現実的に納得するところです。
一方で、かなり前に新しいUIを提案したことがあるお話も聞きました。今ではAppleのApp Storeなどでも当たり前のように見ることができるようなUIをある案件で提案したところ、当時はNGだったということです。このときはまだスマホのハードウェア性能的にリッチなアニメーションの処理が難しかったということもあるようで、こういったスマホの性能という物理的な制約もたしかにUIやそれを使うユーザーの体験(ヌルヌル、サクサク動くか)としてもかなり重要なポイントになることも理解できます。
このように現実的に実際の現場では「俺が考えた最強のUI」を出していくことはなかなか無いということで、その理由にも納得がいくところでした。
デザインに役立つChrome拡張機能
イベントでLTをされた「あきねん(@_akinen)」さんが作製されたChrome拡張機能をご紹介します。
UIデザイナー向けに役に立つ様々なリンクなどをまとめた拡張機能です。
Vue.jsで作っているそうです。
以上、第36回ゆるはち.itについてでした。最近は2ヶ月に1回のペースでの開催となるようです。次回も可能であれば参加したいと思います。
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