自宅で使用するRaspberry Pi 2に「Mackerel」というサーバー監視サービス・ツールを導入したので、その時のことを覚書として記載しておきます。
Mackerelとは
株式会社はてなが提供するサーバー監視サービスだそうで、フリーミアムとして5台のホストまで無料でお試しできて、導入方法も簡単な印象です。
フリープランはもちろん機能が限られますが、それでも個人開発等の小規模なサービスを監視するには充分に使えそうです。
自宅内で常時稼働させるRaspberry Pi 2の死活監視したいと考えていたところMackerelを見つけましたので、お試しで導入しました。
導入手順の概要
- Mackerelの公式サイトでユーザー登録
- 登録後にアナウンスされるガイダンスに従い、システムにエージェントをインストールする。
(ただしRaspberry Pi 2ではこの通りにいかない)
Raspberry Pi 2向けの導入方法
ガイダンス通りにインストールできない
今回はRaspberry Pi 2にUbuntu Server(32bit)をインストールして、そこにMackerelを導入するつもりでした。しかし、エージェントのインストールに際しガイダンス通りにUbuntu向けのインストール方法を行ったところ、失敗しました。
ガイダンスでではaptでインストールする方法でしたが、パッケージが見つからないというエラーが表示されました。
先人がRaspberry Pi 2に導入した方法を公開されておりましたので、そちらを参考に解決できました。
参考情報
導入手順
1. 最新のエージェントをダウンロード
Githubから最新のエージェントをwgetコマンドでダウンロードします。今回はv0.75.1を使用しました。
ただし、Raspberry Pi 2は32bitのCPUであるため、これにあわせて「armhf」と書かれたものを使用します。(mackerel-agent_0.75.1-1.systemd_armhf.deb)
ARMのアーキテクチャにおけるこのあたりの名前は以下が参考になりました。
2. debパッケージのインストール
sudo dpkg -i mackerel-agent_0.75.1-1.systemd_armhf.deb
今回は上記の参考情報をもとに sudo dpkg -i
コマンドでインストールしましたが、後になってからaptでインストールしたほうが良かったかもしれないと思っています。
3. MackerelのAPIキーを設定する
/etc/mackerel-agent/mackerel-agent.conf の設定ファイルに自身のMackerelのAPIキーを設定する。
4. Mackerelエージェントを再起動する
sudo service mackerel-agent restart
これでMackerelエージェントが動きます。
MackerelのダッシュボードにRaspberry Piの情報が表示されていたら導入成功です。
以上の手順でRaspberry Pi 2にMackerelを導入できました。自宅内のLANで完結しているRaspberry Piもちゃんと死活監視できています。
ARMアーキテクチャで32bitとなると、パッケージマネージャに色々用意されているわけでもなく自分で対応しないとならない部分もありますね。
試してないですが、このあたりはRaspberry Pi 4になったらさらに簡単なんでしょうか?
今後はMackerelの機能を調べながら、監視環境を調整していこうと思います。
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